ガンダム00


ガンダム00 雑然とした感想*1
本日、いままでため込んでいた分をまとめて消化して、色々と思ったことについてつらつらと、まとまりはないです。



「武力による戦争の否定」


今更言うまでもなく激しく矛盾してますね。でも、個人的にはその「矛盾している」と感じることが重要ではないかと思いました。
このアレな文言激しく言挙げされておりますが、実のところこれまでの「戦争」を描こうとした作品において、無自覚な前提として存在していたのではないでしょうか。


アニメがマスを対象にしたメディアである以上、あと基本子供向けである以上、戦争を肯定するアニメは基本的にあり得ない。否定することが前提としてあります。(「悪」として戦争が設定されている構造と言い換えることもできるかも)

しかし、アニメの主人公がその「悪」に立ち向かうとき、その手段としてあるのは言うまでもなく「ロボット」すなわち「武力」ですね。平和運動には走りません。当然それではアニメになりません。それは娯楽としての「お約束」として言ってしまえばそれまでですが、どこかに矛盾があるともいえます。
もちろんこれらの作品の多くでは、主人公は戦わざる終えない状況にたたき込まれます。ただ、その多くが作中で自らの意志で、戦うことを選択し直しています。そこでの決意は戦争を肯定せず、戦うことを肯定するものです。


そして、この構造を有している作品に「ガンダム」があることは明らかです。これまでのシリーズ(特に広い対象に向けられているところのTVシリーズ)の多くの基本構造は、戦争のまっただ中に民間人の主人公が放り込まれ否応なく戦争に巻き込まれる。そして、そのなかで成長していく。(といっていいのかは微妙で、承認を得るぐらいの方がいいかも)

その構造を問題化しようとした作品が、種・種死なのでしょう(失敗したとおもいますが)

で、あえてその前提を前提ではなく、テーマに持ってきた本作00。そうすることで、発生する矛盾を通して「戦争」を浮かび上がらせる。個人的にはこれまでのガンダム、そしてアニメにおける戦争に対するメタ的な視点からの問題化があるように見えます。それはこれからの展開で、おそらく今は矛盾無く行動している主人公たちの葛藤や、視聴者視点の代表である沙慈の行動を通して描かれていくのではないでしょうか。



その具体的な戦争根絶の方法は今のところ明確に見えてきているとは言い難いですね。今のところ見るかぎりでは、戦争手段に徹底的に介入して、そこで双方を破壊することで、その経済効率性を限りなく悪化させるというところに見えますね。

ただ、今のところは南アフリカの鉱山への介入に関して戦争屋の人がつっこんでいたように、IRAがテロを止めた際に主人公たちに言わせたように、成功しているとは言い難いし、矛盾も露呈している。ただ、その矛盾を隠すことなく、作品に取り込んでいこうという方向に脚本は向いているのでしょうか。それに関しては賛成です。





あと気になる点として、今は大規模なモビルスーツ戦に介入していますが、小規模な武力衝突が主体の紛争。つまり人間同士が戦う、また非戦闘員も巻き込んだ(少年兵とかを含む)そういった紛争にはどうやって介入するのでしょうかねえ? まさか、ガンダムで人間相手の掃討作戦をやるのでしょうか? 


モビルスーツ戦。完全にオーバーテクノロジーの産物であろうガンダムに各国が対抗策を見いだしていくという展開は燃えますね。

キャラクター。それにしても「美形」ばかりで疲れます。いい親父キャラがもっと必要だと思いますよ。個人的には「コーラサワー」が実にたまらない。実にいい小物です。小物愛好家としては見逃せない、さすがは黒田脚本。無事に再登場も果たし、これからの大活躍に期待です。

*1:以前2話まで見た際にmixiにアップした文章に6話まで見た印象を加えて、改稿したものです